NIKI BBS

島へは、渡船場から手漕ぎの二丁櫓の船で渡ります。
陸から島までは２００ｍ（目と鼻の先です！）、乗船時間は５分ほどです。

30,000㎡程の小さな島ですが、古い神社や名所がある伝説の島です。
釣りやベーベキュー、夏には海水浴も楽しめる行楽地です。

この島に住んでいるのは島主「仁右衛門さま」の一戸だけで、ここは個人所有の島です。
現在は３８代目の平野仁右衛門がこの島を守っています。
立派な庭園のある古い建物で、皇族の来島記念碑（今の天皇陛下が皇太子時代に訪れた）がありました。

日蓮がこの岩から朝日を拝んだと伝えられています。
日蓮は1222年（貞応元年）小湊片海（この島の近くの漁村・現在の鴨川市内）に生まれました。

1180年（治承4年）伊豆・石橋山の戦で平家に敗れた源頼朝はこの地へ逃れてきました。
その時、仁右衛門にかくまわれてこの島の穴に身を隠し、平家から逃れたと言われています。
頼朝はその礼として仁右衛門に島一帯の漁業権を与えたと伝えられています。

仁右衛門島の展望台からは太平洋の雄大な眺望が楽しめます。

私がこの島に行きたいと思ったのは、この島が内田康夫の推理小説「贄門島」のモデルだったからです。
読みは同じ「にえもんじま」ですが、小説では小さいながらも集落があり島民達が住んでいました。光彦シリーズの中でもちょっと異質な怖いお話です。
ここは南房総らしい明るい島で、小説とはすいぶん違っていました。
やはり小説の「贄門島」は架空の島なのですね～。